2017/12/23
こんにちは!仙台市泉区長命ヶ丘にあるボディーコンディショニングルーム縁です。
いつもご覧いただき有難うございます。
皆さんは歩行では膝痛がなく動けるのに、階段昇降など膝の曲がる角度が大きい状態で体重をかけた時に膝が痛いという経験をしたことがありますか?
今回は膝を動かす時に膝蓋骨(膝のお皿)がどのように動いているのか、その動きが妨げられると膝にどんな負担がかかるのかについて説明していきたいと思います。
前回も説明しましたが、膝関節は大腿骨と脛骨で構成される関節であり、上は骨盤および上半身と股関節を通して繋がっており、下は脛骨を通して足関節と繋がっています。
膝蓋骨は膝関節を構成する大腿遠位前面にあります。
上の図は膝がのびた状態から曲げていく時に膝蓋骨がどのように動くのかについて記されたものです。
膝を曲げた際には膝蓋骨が上下するだけではなく、左右方向や回旋するなど複合的な動きが含まれていることがお分かりでしょうか。
この膝蓋骨の動きは付着する筋肉に引っ張られたり、膝蓋骨の上方や下方にある組織が硬くなると膝の屈伸がスムーズに動くのを妨げる因子となります。
その状態になると膝の屈伸時に膝に負担がかかります。
膝蓋骨の動きは膝の曲がる角度が増えるほど負担が増大するため、歩行に比べ階段のほうが痛いケースが多い傾向があります。
下の①と②は前の情報にてお伝えした「膝の動きづらさの原因は筋肉の緊張が原因?①②」で述べました。
① 上半身重心が膝関節の中心部に対して内側を通る場合は膝が外側に曲がる力が加わりやすく、それを止めるために股関節・膝関節を跨ぐ外側の大きな筋肉が過剰に収縮する必要があります。
②上半身重心が大腿骨の中心部に対して後方を通る場合(下の図のピンク線)は膝に曲がる力が加わりやすく、それを止めるために太ももの前にある大腿四頭筋が過剰に収縮する必要があります。
このような状態では膝の前と外側の筋肉が過剰な緊張する結果、膝蓋骨が圧縮されるとともに外側に引っ張られる形となり、負担が増大してしまいます。
① 膝蓋骨の動きの制限および膝前面の痛みが膝自体の問題で生じているのか?
② 荷重した状態において膝以外の他部位が影響して膝蓋骨が引っ張られるのか?
③ 2つの問題が混在して症状を出しているのか?
この3つの要素を施術前に解決することがとても重要になってきます。
ボディーコンディショニングルーム縁ではどうするのか?
当店では膝自体に起きている問題と、前述で述べた骨盤・股関節・上半身が膝に及ぼしている問題を両方の側面から的確に評価します。
そして、問題となる部位の関節や筋肉の位置をお客様に合った刺激で調整しながら、筋緊張をコントロールすることで膝関節および膝蓋骨が最もスムーズに動きやすい状態に整えます。
その後、下記のように膝関節と他の部位が連動した協調的な動きを引き出し、全身的に動きの繋がりをゆっくり広げていきます。
① 足関節→膝関節→股関節・骨盤→上半身(体幹部)
② 上半身(体幹部)→骨盤・股関節・膝関節→足関節
これが体重をかけて動いても痛くない膝をつくる最大のポイントなのです!!
ここで最も重要なポイントがあります。
膝は無意識化で動作がコントロールすることができて初めて痛みなく動けるようになるということです。
また、膝痛が起きた根本原因を解決するとともに再度症状が再発しないようにするための自主トレーニングを指導します。
そして、生活上でお客様が状態を把握するための指標(バロメーター)となるような動きをお伝えし、患者様本人が自分自身で体の状態をコントロールできるようになることを目指していきます!
今回は、膝を動かす時に膝蓋骨(膝のお皿)がどのように動いているのかとその動きが妨げられると膝にどんな負担がかかるのかについて説明しました。
膝の痛みを作る原因には様々な要因があります。
膝痛についてより詳細の情報を知りたい方は下のHOMEをクリックしてみてください!
今後も膝痛と関連する問題をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。