カラダの問題の根本原因をあなたと共に追求します!

〒981-3212
宮城県仙台市泉区長命ヶ丘3-2-48 インペリアル長命1-A
022-346-8441 (完全予約制)

オスグッド病による膝痛をどう対処するか

オスグッド病による膝痛をどう対処するか

2018/02/27

こんにちは!仙台市泉区長命ヶ丘にあるボディーコンディショニングルーム縁です。

いつもご覧いただき有難うございます。

最近、スポーツ障害で膝痛に悩む学生さんが多く来院してくれています。本当に有難うございます。

みなさんはオスグッド病って聞いたことがありますよね。

成長期で身長が伸びる時期によく起こる膝の痛みですが、なぜその膝の痛みが出現してしまうのでしょうか?

今回は、オスグッド病による膝の痛みがなぜ生じてしまうのかと、その対処法について説明していきたいと思います。

膝関節は大腿骨と脛骨で構成される関節であり、上は骨盤および上半身と股関節を通して繋がっており、下は脛骨を通して足関節と繋がっています。

オスグッド病と関連がある筋肉として挙げられるのは股関節から膝関節にまたがり、太ももの外側にある大腿筋膜張筋肉~腸脛靭帯(下の図左)と大腿四頭筋(下の図右)と呼ばれる筋肉です。

これらの筋肉の柔軟性が低下したり緊張が高くなった状態のままスポーツ動作を繰り返していると膝痛が出現すると言われています。

では、なぜこれらの筋肉が硬くなったり、筋緊張が高くなってしまうのでしょうか。

原因は大きくわけて2つ考えられます。

 成長期の骨の成長に筋肉の長さが追いついていない

成長期で骨の成長が活発な時期は、筋肉と腱の移行部が引っ張られることで大腿四頭筋(緑の〇)の安静時緊張が高まりやすく筋の柔軟性も低下しやすいと言われています。

また大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面と呼ばれる骨端成長軟骨部分(赤の☆)は脛骨の中央部に比べて構造的に弱いため膝痛を伴いやすいのです。

   

次に述べるものは、戸島らが半年間の身長増加量と痛み発症の有無を調査した結果を引用したものです。(戸島美智生 他 発育発達研究 2010:50号)

・オスグッド病における未発症群の身長増加量は3.6㎝・発症群は4.8㎝であった。

・大腿骨長は未発症群0.8㎝に対し発症群は1.3㎝、脛骨長は未発症群0.8㎝に対し発症群は0.9㎝と差がなかった。

これらからいえることは2つあります。

1.身長が急激に増加する時期に痛くなりやすい

2.大腿骨の成長が膝の痛みに繋がりやすいため、骨盤から大腿骨を跨ぐ筋肉の硬さが影響を受けやすい。つまり、この部位の筋肉は柔軟性が必要ということになります。

 

大腿四頭筋・大腿筋膜張筋~腸脛靭帯の活動が過剰となる姿勢や動き方になっている

下の図は膝に対して上半身の重さが膝のどこを通るかによって膝に対してどのような力が発生するのかを示したものです。

 

まず上半身の重さの中心を上半身重心といいます。

この上半身重心が膝に対してどこを通るのかに注目していただければと思います。

 オスグッド病の場合は、上半身重心が膝関節の中心部に対して後方左図のピンク線)・内側(右側の図)を通ると膝が前方かつ外側に曲がる力が加わりやすくなってしまいます。

それを止めるために股関節・膝関節を跨ぐ前面の大腿四頭筋と外側にある大腿筋膜張筋~腸脛靭帯という筋肉が過剰に収縮することで、膝関節に過剰な捻じれと脛骨粗面を引っ張るストレスが強くかかってしまうのです。

そして、この問題は骨盤が後傾して腰椎が後弯(曲がる方向への動き)した状態から骨盤を前傾・腰椎を前弯(反る方向への動き)させることができなくなってしまう姿勢および動きと関係があります。(下の図)

       

そのためには股関節を屈曲するための大殿筋(オレンジの線)・ハムストリングス(特に近位部)の柔軟性と腰椎を前弯させる関節の柔軟性および筋機能(青の線)が重要となります。

次にこれらを簡単にストレッチできる2つの方法を下の図に示します。

1つ目の写真は大殿筋のストレッチです。

ポイントは腰をしっかり起こした状態で股関節を開いたポジションから徐々に前に曲げていく(おへそを前に突き出すように行う)ことです。

もしこのポジションで腰が起きないのであれば、ベッドなどに右下肢および臀部をのせて行う(左足はベッド下におろす)か、右臀部の下にバスタオルをいれて腰を起こしやすいポジションを作ったうえでストレッチすることをお勧めします。

2つ目の写真は大腿四頭筋のストレッチです。

ポイントは2つあります。

1つめは腰で代償しないように逆側の股関節を曲げた状態にすることです。

2つめは大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面が前方に引っ張られずに筋自体を効率的に伸ばすことが重要です。そのためには膝を完全に曲げ切ったあとに股関節を伸展して大腿四頭筋を伸ばしてしていくことが必要です。もし、このポジションがきつい場合は、ストレッチする側を上にした横向きで同様に実施していただいてもよいかと思います。

 以上のことから、股関節周りの筋肉の柔軟性低下と骨盤前傾・腰椎前弯機能の低下が膝の痛みに影響していることがお分かりいただけたでしょうか。

次にこれらのことを含めて当店ではどのような対応をしていくのかをお伝えします!

 

ボディーコンディショニングルーム縁ではどうするのか?

当店では膝自体に起きている問題の解決および筋肉の柔軟性の獲得と、前述で述べた上半身が膝に及ぼしている問題を両方の側面から的確に評価します。

そして、問題となる部位の関節や筋肉の位置をお客様に合った刺激で調整しながら、筋緊張をコントロールすることで膝関節が最もスムーズに動きやすい状態に整えます。  

 その後、下記のように膝関節と他の部位が連動した協調的な動きを引き出し、全身的に動きの繋がりをゆっくり広げていきます。                       

 

足関節膝関節股関節・骨盤上半身(体幹部)

上半身(体幹部)骨盤・股関節→膝関節足関節

これが体重をかけて動いても痛くない膝をつくる最大のポイントなのです!! 

また、膝痛が起きた根本原因を解決するとともに再度症状が再発しないようにするための自主トレーニングを指導します。

そして、生活上でお客様が状態を把握するための指標(バロメーター)となるような動きをお伝えし、患者様本人が自分自身で体の状態をコントロールできるようになることを目指していきます!

 

今回はオスグッド病による膝の痛みの説明と対処法について説明しました。

膝痛についてより詳細の情報を知りたい方は下のHOMEをクリックしてみてくださいね!

今後も膝痛と関連する問題をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。