2017/12/29
こんにちは!仙台市泉区長命ヶ丘にあるボディーコンディショニングルーム縁です。
いつもご覧いただき有難うございます。
みなさんは膝を深く曲げた際に、膝周囲の筋肉が突っ張って緊張して膝裏に痛みが出たり、膝周囲の筋肉が過剰に緊張してなかなか緩まず動きづらくなったりしたことがありますか?
今回は膝を曲げた際に起こる膝裏の痛みついて述べていきたいと思います。
下の図は膝関節の構造を示したものです。
膝関節は大腿骨と脛骨で構成される関節であり、上は骨盤および上半身と股関節を通して繋がっており、下は脛骨を通して足関節と繋がっています。
下の図は以前も説明しましたが、膝が伸びている状態から曲がる時に膝の脛骨に対する大腿骨の動きを内側と外側の両方で示したものになります。
体重をかけた状態で膝を上からみたものであり、左側が膝関節の内側・右側が膝関節の外側になります。
前側に点があると膝が伸びている状態を示し、後側に点が動くにつれて膝が曲がっていくことを意味します。
膝の内側の点と外側の点を見比べると膝は伸びている状態から曲がるときにはまっすぐ曲がるのではなく、曲がる角度が深くなるにつれて捻じれながら曲がっていくということがお分かりいただけるかと思います。
今回述べる膝裏の痛みを訴える患者様で特徴的な所見としては、膝を曲がる前のスタートの状態から脛骨が大腿骨対して外側に捻じれている方が多いです。
そして、膝を曲げていくと内側に対して外側が過剰に後方に動き過ぎる結果、相対的に内側の後方への滑りが不十分なまま膝を曲げてしまうため、膝の後方の筋肉に過剰な負担がかかることで痛みがでてしまうことがあるのです。
また、体重をかける側の骨盤が後方に位置して上半身が前方に突っ込んだポジションで膝に体重がかかってしまうことも影響しています。
膝の前方に上半身の重心が通ると後方の筋肉が優位に活動してしまうために負担がかかりやすくなってしまうのです。
ちなみに歩行や階段の降段時に起こる膝裏かつ内側の痛みは、前述で述べた膝の過剰な捻じれのまま膝を制動しようとするため、後方かつ内側の筋肉(下の図を参照)を過剰に使うことで生じていることが多いです。
この問題は大きくわけて次の3つのことが関係しています。
① 骨盤・股関節の問題から大腿骨が過剰に捻じれて膝関節に影響している
② 足関節の可動制限および機能低下から脛骨が過剰に捻じれて膝関節に影響している
③ 膝蓋骨周囲の脂肪体および筋肉の硬さで膝蓋骨の動きが妨げられ、それを補うために膝関節が過剰に捻じれている
つまり、膝の柔軟性をよくしようと筋肉をほぐしたり、膝周囲の筋力を一生懸命鍛えようと思っても膝の捻じれを作っている根本原因が変わらなければ膝関節の正常な動きを阻害することになるため、膝周囲筋の過剰な緊張が起こるというわけです。
そして、荷重下で膝の可動域および筋力を発揮することにブレーキをかけるため、膝の症状がなかなかよくならないということが多々あるのです。
ボディーコンディショニングルーム縁ではではどうするのか?
当店では荷重下で膝を曲げる前に起きている膝の捻じれを膝自体に起きている問題と、前述で述べた骨盤・股関節・足部などの他部位からの問題の両側面から的確に評価します。
そして、問題となる部位の関節や筋肉の位置をお客様に合った刺激で調整しながら、筋緊張をコントロールすることで膝関節が最もスムーズに動きやすい状態に整えます。
その後、下記のように膝関節と他の部位が連動した協調的な動きを引き出し、全身的に動きの繋がりをゆっくり広げていきます。
① 足関節→膝関節→股関節・骨盤→上半身(体幹部)
② 上半身(体幹部)→骨盤・股関節→膝関節→足関節
ここで最も重要なポイントがあります。
膝は無意識化で動作がコントロールすることができて初めて痛みなく動けるようになる。
つまり、意識して痛くなく動けても無意識化の動作においては痛みが出てしまうということです。
また、膝痛が起きた根本原因を解決するとともに再度症状が再発しないようにするための自主トレーニングを指導します。
そして、生活上でお客様が状態を把握するための指標(バロメーター)となるような動きをお伝えし、患者様本人が自分自身で体の状態をコントロールできるようになることを目指していきます!
今回は膝曲げた際に起こる膝裏の痛みについて説明しました。
膝の痛みを作る原因には様々な要因があります。
膝痛についてより詳細の情報を知りたい方は下のHOMEをクリックしてみてください!
今後も膝痛と関連する問題をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。