2017/12/22
こんにちは!仙台市泉区長命ヶ丘にあるボディーコンディショニングルーム縁です。
いつもご覧いただき有難うございます。
皆さんは歩行や階段昇降など体重をかけた時に膝の内側や外側が痛くなることを経験したことがありますよね。
前回は膝に体重をかけた時に上半身からどのように影響を受けるのかについて前後関係を中心に説明しました。今回は左右方向における膝への負担について説明していきます。
前回も説明しましたが、膝関節は大腿骨と脛骨で構成される関節であり、上は骨盤および上半身と股関節を通して繋がっており、下は脛骨を通して足関節と繋がっています。
動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践より引用
上の図は膝に対して上半身の重さが膝の左側もしくは右側にかかることで膝に対してどのような力が発生するのかを示したものです。
まず上半身の重さの中心を上半身重心といいます。
この上半身重心が膝に対してどこを通るのかに注目していただければと思います。
① 上半身重心が膝関節の中心部に対して内側を通る場合は膝が外側に曲がる力が加わりやすく、それを止めるために股関節・膝関節を跨ぐ外側の大きな筋肉が過剰に収縮する必要があります。
② 上半身重心が膝関節の中心より外側を通る場合は膝が内側に曲がる力加わりやすく、それを止めるために股関節・膝関節を跨ぐ内側の大きな筋肉が過剰に収縮する必要があります
このように上半身重心が膝の左右のどちらを通るのかによって膝に加わる力が異なり、それを止めるための筋肉の緊張の動員のされ方が変わってくるということがいえます。
これは特にスポーツなどのおける着地や方向転換などあらゆる動きに影響する重要な因子となります。スポーツ動作の場合、荷重や着地時に膝が内側に入りすぎることが原因で膝を痛めるケースが多く存在します。
膝の屈伸の痛みよび可動域制限に影響する内外側の筋肉の代表的なものとして、外側の筋肉である大腿筋膜張筋や外側広筋のいう筋肉や内側の筋肉である内側ハムストリングス・鵞足という筋肉が挙げられます。
これらの膝の内外側の筋肉の柔軟性をよくしようと筋肉をほぐしたり、膝周囲の筋力を一生懸命鍛えようと思っても膝に対して上半身がどのように体重がかかるのかをコントロールしなければ、内外側の筋肉に過剰な緊張が起こるため、荷重下で膝の可動域および筋力は発揮することにブレーキがかかり、膝の症状なかなかよくならないということが多々あります
① 膝の制限および痛みが膝自体の問題で生じているのか?
② 膝以外の他部位が影響しているのか?
③ 2つの問題が混在して症状を出しているのか?
この3つの要素を施術前に評価することがとても重要になってきます。
ボディーコンディショニングルーム縁ではどうするのか?
当店では膝自体に起きている問題と、前述で述べた上半身が膝に及ぼしている問題を両方の側面から的確に評価します。
そして、問題となる部位の関節や筋肉の位置をお客様に合った刺激で調整しながら、筋緊張をコントロールすることで膝関節が最もスムーズに動きやすい状態に整えます。
その後、下記のように膝関節と他の部位が連動した協調的な動きを引き出し、全身的に動きの繋がりをゆっくり広げていきます
①足関節→膝関節→股関節・骨盤→上半身(体幹部)
②上半身(体幹部)→骨盤・股関節・膝関節→足関節
これが体重をかけて動いても痛くない膝をつくる最大のポイントなのです!!
ここで最も重要なポイントがあります。
「膝は無意識化で動作がコントロールすることができて初めて痛みなく動けるようになる」
つまり、膝は意識して動かして痛くなくても、普段の膝の動きでは痛みがでてしまうということです。
また、膝痛が起きた根本原因を解決するとともに再度症状が再発しないようにするための自主トレーニングを指導します。
そして、生活上でお客様が状態を把握するための指標(バロメーター)となるような動きをお伝えし、患者様本人が自分自身で体の状態をコントロールできるようになることを目指していきます!
今回は膝に体重をかけた時に上半身からどのように影響を受けるのかについて左右方向からかかる膝への負担関係を中心に説明しました。
膝の痛みを作る原因には様々な要因があります。
膝痛についてより詳細の情報を知りたい方は下のHOMEをクリックしてみてください!
今後も膝痛と関連する問題をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。